自動車の買い替えの権利は父親にあり

日本の家族制度からして、未だに家長は父親でなければならないという風潮があります。いわゆるパターナリズムとも呼ばれるこの風潮は、現代でも根強く残っており、それが何かをする際にもかなりの影響力を与えてしまうという傾向があるのも事実です。その何かをする際というのは主に大きな決断をする時であるとか、大きな買い物をする時などに多く起こるのですが、そこには自動車の買い替えというものも含まれてくるでしょう。そのため、このパターナリズムの傾向からいうと、日本の多くの家庭では自動車の買い替えの権利は父親にあり、と言えるかもしれません。

現実的に考えて父親しか働いておらずに、収入源も父親のみという場合では自動車の購入資金を出す人間も父親というふうになりますので、買い替えの決定権は必ず父親にあると言えます。ただ、母親に絶対的な力があるとか、母親しか働いていないとか母親の方が収入が多いというケースは別です。

h_073さて、このような父親に自動車の買い替えの権利がある場合どのようなことが起こるのかというと、まず自動車が父親の趣味に偏ります。

ちょっと可愛い自動車に買い替えたいという意見が家族の中で出てきたとしても、父親がそれを拒んでシックな自動車にしたいと思う場合は、どちらかというと父親の意見が尊重されますので結果としてシックな自動車になるでしょう。また、場合によっては父親の意見しか通らずに家族の了解なしに自動車を買い替えているというケースもあるはずです。このような状態が、日本の自動車の買い替えとそれに関連する父権主義の構図であると思います。

たかが自動車の買い替えで父権主義を語るのはナンセンスな部分もありますが、以外と自動車の買い替えという部分で父権主義的な家族の心理動向を垣間見ることができるため興味深い部分でもあります。それゆえに、このような自動車の買い替えと父親の権利についての話をここで書いてみた次第です。